消費者と共に、100年持続する畜産―循環型農畜産業を目指して

 鳥取県鳥取市若葉台7丁目211

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取締役社長 鎌谷一也

 

 この度、第13回全国草地畜産コンクールにおいて栄えある賞を頂き、心より厚くお礼申し上げます。また、今回のコンクールにあたりましては、各関係機関の皆様にお世話になり感謝申し上げます。

 賞を頂いて、思うことは、鳥取県畜産農業協同組合およびその農協に結集する酪農家組合員の自給飼料生産への熱意、そして30年来産直提携を続けてきた京都生協や鳥取県生協の消費者の皆さんとの共同の取組みが評価されたという思いです。本当に皆さんに感謝申し上げます。

 2001年に、京都生協の皆さんと、「粗飼料と食品副産物の自給飼料にこだわった牛づくりをやろう。100年持続する畜産を目指そう。」と稲発酵粗飼料(WCS)への取組を開始しました。2001年度20haから、02年度40ha03年度80haと倍々の勢いで取り組んできました。もっとも04年からは政策が変わり、拡大すれば交付金単価が下がることから、維持拡大は容易ではありませんでした。

 この取組みを支えてきたのが、わが東部コントラクターです。2年目の2002年には、

4市町にコントラクター組合を結成し、その組合を実質的にサポートする東部コントラクター組合を設立。40haのすべての水田に堆肥散布を行い、また飼料稲の収穫を請負ってきました。翌年03年は、荒れている地域の水田、耕作放棄地への作付を呼びかけ、

農家が耕作できないところは、コントラクターが全面請負し、約20haの水田の田植も行いました。播種機を購入し、苗づくりに着手したのもこの年です。

 あれから、はや9年経ちます。当初は、飼料稲って何? コントラクターって何?といった状態でした。6年経ち、コントラクターという名前が地域に受け入れられてきた06

年度に、やっと法人化ができ、鳥取県東部地域をエリアとする東部コントラクターに一本化できました。

 20年度は、農家戸数258戸筆数で614筆、面積117.6haの水田で収穫しています。箱苗も約8000箱つくります。堆肥散布は、食用の水田の受託もあり、それ以上の面積になります。もちろん雪が降る地帯ですから、決して作業条件はよくありません。しかし、そうした取組みの中で、各地域・集落の専業農家や組織とのネットワークが広域的に形成できたことは、今後の財産だと思っています。

 昨年のギョーザ事件や飼料高騰を機に、自給率の向上や国内の食と農を大切にする国民的な関心も高まってきました。取り組んできた方向の正しさを再確認しつつも、食に対する消費者の関心の厳しさや農村の高齢化・耕作放棄地の拡大等の現実を前に、コントラクターの役割は今後一層重要になってきていると考えています。

政策面でも、水田等有効活用促進事業や飼料稲フル活用対策など大胆な政策がとられ、倍々ゲームを復活させるチャンスでもあります。消費者の皆さんに食べたり飲んで頂かなければ、畜産は必要なるわけですし、また畜産がなければ、飼料稲・飼料米の利用もないわけですから、地域の水田のフル活用とともに、消費の拡大とあわせて、畜産振興や畜産農家の経営安定につながる耕畜連携の橋渡し役として、また地域のコーディネイターとして今後も頑張っていきたいと思います。

本日は、有難うございました。今後とも関係者皆様のご指導ご支援をお願いし、受賞のことばとさせていただきます。

左 鎌谷一也取締役社長  右 遠藤憲明取締役専務